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鐵砲虫といへば、不思議な事がある。をとどし枯れたポプラを薪にしたところが、中には澤山のかみきり虫の幼虫が入つていて、木もこれでは生きられないと思う程だが、中に立派なかみきりの成虫が入つていた事だ。若しかしたら、冬眠の爲に元の穴へむぐり込んで死んだのかとも思う。蜂、虻は朽木のうろなどに冬を隱れているものだが、かみきりも越年するかどうか。

「おい、第二放送に変えようか」

十八日“Shewantedtostayinherownroomthisevening-andsoIdecidedtostayintoo!Mydearest“Chame--Idon-tdeserveyourlove-Idon-tdeserveyourkiss-andIdon-tdeserveanythingfromyou.Leavemebehindyoutostruggle-sufferanddiealone!!-

彼は蓄音機という綽名を持ち、一年三百六十五日、一日も欠かさず、お前たちの生命は俺のものだという意味の、愚劣な、そしてその埋め合わせといわん許りに長ったらしい、同じ演説を、朝夕二回ずつ呶鳴り散らして、年中声が涸れ、浪花節語りのように咽を悪くし、十分毎にペッペッと痰を吐き散らしていた。が、彼は部下の顔を痰壺の代りに使うという厄介な病気を持っていた。もっとも、彼が部下の顔へ痰をひっ掛けるのは、機嫌のわるい時に限っていた。が、彼には機嫌の良い時は殆んどなかったから、彼の不幸な部下の中で「蓄音機の痰壺」になることを免れた幸福な兵隊は一人もいなかった。

煙ふむ、プーディングだらう。

あれを描く気になれないのは、どうしたわけであろうか?

「おや、やる気やな。面白い!撲れるものなら撲ってみろ!しかし、言っとくが、もし、俺の身体に指一本でも触れてみやがれ……」

そして祝杯。

「このチューリップは傑作だ。サティンのようにつやがある。」

A――自分や他人をより善くしたいということなら、俺だって望まないことはない。ただ俺は、何かを為すことによってそうしたいというのではなく、自分がよく生きることによって、もしくはよく死ぬることによって、自然にそうなるということを、晴々とした気持で感得しているのだ。お前のように、もう自分は助からないということを知りながら、まだ生きたいとくのは、自分自身や周囲の者達に、徒らに悲しみを与えるだけだ。

夫人かとみれば令嬢のごときところもあり、令嬢かとみれば夫人らしきところもあり……というのが、今の花嫁である。

と言つている。兎も角公羊學派の人々は尚書の末尾に費誓以下、甫刑、文侯之命、秦誓の諸篇のあることを重大なる疑問と考へたことは疑ない。尤公羊學派は僞古文を斥けず、それ故宋翔鳳は此外に蔡仲之命をも數へているのである。さて斯かる疑問の生ずるのは何人が考へても自然である。是は公羊學派の説く如く詩書は皆正より變に入つてゆくものであつて、詩に於て最後に魯頌、商頌のあることは一の疑問であると同樣に、尚書に於ても以上の諸篇のあることは異例とすべきものである。是に就いては五帝三王の外に五覇をも認める意味でしたものだとする公羊家の解釋も一應は首肯されるが、然しそれでは落ち付きの惡い理由は、前に述べたる如き孟荀等正統の儒家の思想と一致しないといふことである。

半ば自分の気持ちをこめ、半ばお父さんを慰めるつもりで、言ってみたんだけれど、お父さんはもう鼻をつまらしていた。

測定の座標は物理的空間の一つの場合である(之に対して先の計量の座標は幾何学的空間の一つの場合であった)。この物理的空間がもつ今のこの特色、物理学的方法並びに対象であるものとしての特色が、理論物理学に於てどのようにして発揮されて行くかを、私は分析する。吾々の問題は物理学に於ける空間概念の検討に集中する。相対性理論の存在は、恰もこの問題への解明を用意しているのである*。
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